
手軽で手間がかから無いため、多くの人が選ぶ協議離婚ですが、メリットばかりではありません。
デメリットも知っておくことで、より有利に離婚を進めることができるでしょう。
■協議離婚のデメリット
(1)時間がかかることもある
協議離婚では、離婚をする2人が納得をすれば、その日にでも離婚を成立させることができます。
しかし逆を取れば、話し合いがこじれて揉めていたら、離婚調停よりも長引く可能性があるのです。

自分と相手の性格次第でもありますが、頑固やケチな性格であればあるほど、二人だけでは話し合いの決着が何時まで経ってもつかなくなることがあります。
事実、私の元旦那は大変細かく、自分が使う以外にお金を使いたくない、非常にうるさい性格であったため、何時まで経っても折れてくれることなく話がまとまりませんでした。
私たちの協議離婚が成立するまで、なんと半年以上の時間がかかりました。

(2)泣き寝入りになることもある
泣き寝入りになるなんて、お金を受け取る方からしたら、一番避けたい事ですよね。
慰謝料や養育費、財産分与など、お金に関する取り決めをキチンと離婚協議書や公正証書に記さないと、支払いが滞るなどのトラブルが起こりかねません。
協議離婚を自分の力で成立させようと思っているのでしたら、めんどくさいし、心が折れそうですが、書面の作成についてキチンと調べ無いとなりませんよね。
また、慰謝料や養育費、財産分与の取り決めは、離婚届けを提出する前に行いましょう。

これは、離婚を先に成立させてしまうと、相手が連絡を遮断してしまったり、取り決めが決められなくなってしまうからです。
実際に、『養育費の支払いがわずか数回で滞る。』と言う話はよく聞くことですから、相手が悪あがきをできないように、有効な離婚協議書(できれば公正証書)を、離婚届を提出する前に作成するようにしましょう。
(3)場合によっては調停離婚よりもお金がかかる
弁護士や行政書士などの専門家に依頼をすることになると、離婚協議書や公正証書の作成費用が、調停費用よりもかかってしまう場合があります。
私の場合は、弁護士を雇いましたから、協議離婚にしてはお金がかかった方だったと思います。
弁護士を通じて離婚協議を行い、離婚協議書や公正証書の作成を依頼しただけで、着手金と成功報酬を含めて50万円近くのお金が最終的に飛んで行ったと記憶しています。
(4)精神的疲労が大きくなる場合がある
協議離婚は、どうやっても当事者同士での話し合いをしなければなりません。
弁護士を雇えば、弁護士を間に挟んでの話し合いとなり直接の話し合いは避けられますが、それでもお互いに納得がいくまで相手の主張は必ず耳に入ってきます。
そうなると、どうしてもイライラすることが募るのですよね。

私の場合は、「『元旦那は養育費にわずか2万円しか払えない。』などと、さまざまな理由を付けて主張をしていた。」と、弁護士から話を聞いていました。
『元旦那は、こちらの立場をなぜ考えないのか。』、『子供のことがかわいくないのか。』と、元旦那が最終的に折れるまでの数か月、とてもストレスが溜まりました。
その一方離婚調停では、基本的に離婚する二人が顔を合わすことはなく、お互いの主張から法の下で強制的に金額の設定がされるので、こういった面からのストレスは軽減されるでしょう。
勿論、相手の主張が全く耳に入らない事はありませんが、相手や自分が折れなくとも調停員によって金額の設定がされてしまいます。
一般的に、お互いが納得さえすれば成立する協議離婚ですが、夫婦2人の性格によっては良くない点もさまざまあるのですよね。
どんな方法を選んでも、協議離婚は必ず通らなければならない道です。
このため、デメリットはメリットと共に頭に入れておくといいでしょう。
そして、他の人が話し合いの中で受けた失敗例を知って、少しでも自分に有利な形、そして納得のいく取り決めでまとまれるようにしましょうね。
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