
モラルハラスメントとは、いわば家庭内でのイジメと言っても過言ではなく、精神的に追い詰められますよね。
モラルハラスメントが原因での慰謝料はどれくらいが相場なのでしょうか?
■モラルハラスメントの程度を立証する
モラルハラスメントで受けた精神的苦痛は、目に見えないことだからこそ、しっかり慰謝料をもらうためには、どれだけの程度の苦痛を味わったのかを、立証することが大切です。
協議離婚では、夫婦2人での話し合いで折り合いをつけることが基本ですから、今までの言葉・態度での暴力の度合いを、加害者自身にしっかりと把握させることが大切となります。
言ってしまえば、『自分が悪かった』と素直に認めさせて、要求する慰謝料に合意させればいいわけなのです。

■一人で無理な場合は他人の手を借りる
とは言え、自分勝手な人が多い加害者ですから、素直に自分の非を認めるかと言ったら、ほとんどの場合はそうもいかないでしょう。
離婚協議を持ちかけても、モラルハラスメントを認めることなく、「自分の言動は全てお前がこういったから、ああいったから・・・」と、自分を正当化することしか言わないようです。
事実、話し合いとなれば、言い訳ばかりを言い放ち、誹謗中傷、言葉・行動での暴力がまた始まることでしょう。
だからこそ、モラルハラスメントをするような配偶者に、「面と向かって”離婚の話”をするのはムリ。」と最初っから思うったり、「もうまともに話し合いを持ちたくない」と感じることは、無理のない事かと思います。
モラルハラスメントをする夫や妻との話し合いは、堂々巡りになり、精神的に疲れてしまうだけでであまり利益は得られません。
「まともに二人での協議離婚が成立しないだろう」と思うのでしたら、周りの力を借りてみましょう。
ただし、モラルハラスメントの加害者は、外面がいい事が多いですから、周りに相談をしたところでも、「あの人がそんなことするはずがない。」と取られてしまい、結局のところ一人で悩むことが多いと聞いたことがあります。
とは言え、何もすることなしに一人で悩んでいたり、泣き寝入りをしてしまうより、誰か、知人・友人・親族・専門家、誰かしらがそれぞれ力になってくれるはずですから、行動をして見ることが大切ですよ。

■慰謝料の相場
モラルハラスメントは程度の度合いを示すことが難しいですので、相場というものもはっきりと設けられていません。
とは言え、実際に身体に暴力を受けるDVや、不貞行為に比べると慰謝料がぐんと低くなってしまう傾向が高いです。
婚姻期間や、両者の経済状況、子供の有無、暴力の度合いにもよりますが、貰えて100万円くらいに思っておいた方がいいでしょう。
相手が合意すれば、数百万円でも、数千万円でも支払いを命じることができますが、モラルハラスメントの加害者の性質からして、慰謝料の支払いに関してあまりいい希望を持てないことが多いです。
モラルハラスメントの加害者は、相手を見下していて、ケチである場合が多いですから、「全ての非は自分にない。」、「離婚してやるんだから、慰謝料は生じない。」、「むしろ、慰謝料は自分ではなくお前が払うべき」という考えでしょう。
よくて「相場なら払ってやる」と言ってくれるぐらいです。
私の場合ですが、元旦那のモラルハラスメントが悪化したのは、ちょうど不貞行為を開始したあたりでした。
恐らく彼の中で、不貞相手との生活が楽しくなり、今後の子供と私との生活が煩わしく感じてきていたのでしょう。
「何か罪悪感や、私やお腹の子供へのうっとうしさ、お金を自由に使えないこと、そのほか仕事などで自分の思い通りにいかないこと・・・」、全てを私に言葉の暴力として、ぶちまけていたようでした。
私は、『不貞行為が主な離婚の原因』として、協議離婚を取り薦めていきましたが、モラルハラスメントで悩んでいる方は意外と、そのようなことは少なくないようです。
一度、相手の行動を洗いざらしてみると、他に問題が浮上してくる場合もあります。
その場合は、モラルハラスメントとしてだけでは難しかった慰謝料請求が、しっかりとできることがありますよ。

当初私が、モラルハラスメント(暴言と育児と家事に非協力的であったため)が原因で、「別れたい」と言ったときには、「婚姻期間わずか、それも子供がこれから生まれるのに離婚なんて、会社や周りになんていえばいいんだ?慰謝料100万円でいいからはらえ!」と、言われました。
モラルハラスメントの典型的な例で、とんだ逆切れ夫です。
この様な話し合いを持った後、数か月我慢をしたのちに、不貞の事実が浮上したのでした。
モラルハラスメントでは、相手から逃げたい一心で慰謝料ももらわずに別れてしまう事も少なくないようですが、最後位相手に天罰を下してやりたいですものね。

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