
暴力が離婚原因だという人は近年増えています。
なんと、妻側の主張である”離婚をした原因”の、第二位に上がるほどです。
こんなにたくさんの人が暴力に悩んでいるのですから、「配偶者に暴力を振るわれたなんて恥ずかしい」とか、そのようなことを思ったり、離婚へ踏み切る我慢をしないでください。
■暴力での離婚について
暴力とは、身体的な暴力の事だけだと思われがちですが、精神的苦痛や、経済的、それに性的な苦痛まで、様々な形があります。
その中での夫婦間や恋人間における身体暴力の事を指すのが、ドメスティック・バイオレンスの略称としてしられているDVです。
こういったDVをはじめとした暴力は、身内や親しい人に行っているとはいえ、立派な犯罪に当たります。
DVは罪として問うことができますし、立派な離婚原因としての主張ができるのです。

■DVの現状
DVを加える加害者は、暴力を振るっている自分が”一番悪い事をわかっている”といる場合がほとんどです。
ただ、それを素直に認めることもできず、そういった自分に嫌気がさして、DVを繰り返し行ってしまうのですね。
特に問題なのは、ハネムーン期。
DVを振るった後など、妙に優しくなり、「ごめん、悪かった」、「本当は一番大切だから」など、甘い事を言ってきます。
一見反省しているのかと見えるそういった行動にも、注意が必要なのです。
暴力を振るっているときの態度と、大きなギャップがあるがゆえ、人間許したくなってしまいがちですが、必ずDVは繰り返されます。

そして被害者は、自己否定をするタイプの人が多く、「私がこんなんだから、暴力を振るわれるんだ。」と、考えてしまう人が多いのです。
だから、DVを受けている自分が変わろうとするけれど、相手の暴力が軽減されることはなく、どんどん自己否定をして、暴力も悪化する一方になってしまうと言います。
それに、「暴力の根源は私にあるんだ」と言うように、暴力をふるう加害者の暴力的行動もすべて自分の責任だと感じてしまう人が多いのが、DV加害者の共通点です。
だから、「この人が公正するまで向き合っていくんだ」とか「私しか、この人を暴力から引き離すことはできない」と、妙な責任感を追っていることもあるでしょう。
しかし、DVと言うのは厄介で、そのまま放置していても、暴力が減ってよくなっていくケースは少なく、ずっと永遠に繰り返えされて行くのです。
けっして、原因は被害者側にあるのではありません。
加害者の心の弱さが原因です。

それに、だんだんエスカレートする傾向があるから、早いうちに対応しておくことが大切でしょう。
■子供への影響
親のDVの光景は、大いに子供に影響をします。
子供がDVを直接受けるだけではなく、親がDVを受けているというだけでも、子供の心には大きな精神的ダメージが与えられるのです。
そういった、DVを目の当たりにしてきた子どもは、将来大きくなったときにDVを繰り返してしまうことが多いのですよね。

これは、DVの加害者としてだけではなく、被害者にもなりうる傾向が高いと言います。
「子供はせめて、幸せな生活を」と思うかと思いますが、DVの加害者や被害者になる人は親のDVに影響されてしまっていることが多いのです。
この様に、自分だけではなく子供も暴力による被害者となっているため、早いうちの対処が必要になります。
そして、離婚をした後、協議中で別居をしている間など、しっかりと子供の心のケアをしてあげてください。

■DVは一人で悩まず相談に
DVは相手とまともに離婚協議をしようとしても、うまくいかないでしょう。
「離婚だなんてふざけるな」と、そんなことを言ってまた暴力を振るってくるに決まっています。
まずは、各都道府県にある女性相談所(無料で受けられるところも多いです)、悩み相談所などに相談をしてみましょう。
シッカリと、DVの加害者からあなたと子供の身を守ってくれるはずです。
■協議離婚には弁護士を使う
また、DVをする加害者と協議離婚をしようとしても、まともにできない場合が多いでしょう。
そのような場合は、弁護士を付けて進めればいいのです。

相手と顔を合わすことがなく、話し合いが進められていきますので、DVが原因の離婚の場合には弁護士を付けるのが適切でしょう。
■DVは法的にも正当な離婚原因と扱われる
行き過ぎた暴力と言うのは、ただの「夫婦喧嘩」や「しつけ」としては片づけることが出来ません。
家族の中で起こるDVは、暴力を直接受けている人以外に、子供や家族の他のメンバーも大きな精神的ストレスを受けて被害者となりうるのです。
DVは立派な離婚原因として、法律でも扱われ、慰謝料請求ができるので、一人では悩まないでください。
自分の将来の為にも、子供の明るい未来を創るためにも、後悔のない決断ができるといいですね。

私が離婚を成功させた“本当の方法”はこちら
