
子供がいる家庭ですと、いつ子供に離婚を伝えるべきか悩みますよね。
年齢に合わせてどのような対処をするべきなのか、考えてみましょう。

■年齢に合わせた伝え方
子供に離婚について説明をするときには、子供の年齢や発育などに合わせて、適切な時を判断しましょう。
(1)子供が小さいうちの離婚
特に、「子供の記憶の中に離婚をした配偶者がいない」場合、どのように説明をすればいいのか悩みますよね。
実際に私の場合では、子供が産まれてわずか数か月での別居をし、協議離婚をスタートさせましたから、子供は「父親の存在」を全く持って知りません。
協議離婚をしているときはもちろん、「何が起こっているのか」を理解できていなかったでしょうし、「父親と母親がなぜ別々に暮らしだしたのか」、そもそも「父親がいなくなった」という事実すら、わかっていなかったと思います。
たとえば、記憶が残る”2〜3歳になる前までに離婚”をしていて、”相手が面接交渉権を破棄”して子供と会わないでいる場合となると、非親権者の親の存在は分からないままです。
子供が非親権者の親について、そして離婚の実態について知れるのは、親権者の親が話したときのみ。
そうなると、親権者の親が責任を持って、将来必ず話をしなくてはならなりませんが、小さな子供だからこそ、『どのように説明をするか』という事に、注意をしなくてはなりません

<嘘は言わないこと>
こう言ったパターンの場合に、説明としてよく使うのが、「死んだ」とか「遠いところにいるから、今は会えないんだ」などと言う、”ウソ”をついてしまうことですよね。
けれど、こういった”言い訳”や”ウソ”も、ある程度の年齢になると(一般的には小学生くらいになると)子供ながらに、本当のことではないと必ず気が付くものです。
子供が自分から気が付かなくても、親権者の親戚や友達が何気ない会話の中で、何となく伝えてしまうこともあり得ますし、子供同士の話の中で友達から、「どうしてパパ(ママ)がいないの?」、「『死んだ』なんてきっと嘘だよ!」なんての言われてしまうことがあります。
「いつも一緒にいるママ(パパ)が嘘をついている!」となると、子供ながらに傷つくものだから、気を付けなければなりません。

”離婚”の事実を子供に完全に伝えられなくても、”嘘”はつきたくないですね。
<遠回しに伝える>
小学生低学年以下の子供と言うのは、”離婚”とはどんなことなのか、きちんと意味理解ができていません。
だから、真実をストレートに伝える必要は今はありません。
それに、幼稚園や小学生低学年の子供に無理やり伝えたところでも、『パパとママは離婚をしたんだ』なんて、学校の先生、友達、それにスーパーのレジ打ちの人など、とにかく手当たり次第周りに言いふらしたりする子もいるほどです。
親も恥をかくという事がありますが、子供自身も、後から『離婚』について、親以外の誰かに説明を受けたところで、少なからず恥ずかしく感じたり、傷ついてしまいます。
純粋な子供だから、ダイレクトに伝えることはせずに、オブラートに包んで伝えてみると、子供にも分かりやすく、子供が傷つくことも避けられるはずです。
たとえば、「ママとパパは仲良しじゃなくなっちゃんったんだ」、「今はママ(パパ)しかいないけど、貴方はみんなに愛されて産まれてきたんだよ」など。
その子の性格や、成長の具合に合わせて、わかりやすく傷つかないように教えてあげれるといいですよね。
小さいうちはごまかしているのも仕方ないですが、しばらくして本当のことを伝えれば、きっと子供ながらに理解をしてくれるはずでしょう。
いつ言うかというタイミングは、子供が真剣に聞いてきたときでいいでしょうけれど、勿論タイミングが悪い時もありますよね。
年齢での目安は、複雑な事も理解できるようになる小学校高学年あたりや、精神的にも落ち着いてくる高校生になった頃です。

(2)子供が大きくなってからの離婚
子供がある程度大きくなると、”離婚”という事を理解できたりしますね。
小学生位だと学年や性格などにもよりますが、たとえ『離婚』という意味を理解できないとしても、”片方の親がいなくなった”という事実や、”家族に異変が起きた”という事は感じ取るはずです。
<誠意をもって伝えること>
小学校高学年くらいになると、自分の興味本位だけではなく、周りの事も考えて動くようになります。
それくらいよりも大きな子供でしたら、『離婚』について、無理矢理説明する必要はないですけれど、聞かれたら誠意をもって答えてあげるべきでしょう。
子供も、子供なりに勇気をもって「なぜ離婚をしたのか」、聞いてくるはずですから、親として子供の気持ちをないがしろにしてはいけませんね。
<避けるべきタイミング>
年齢的に敏感な思春期(小学校高学年から中学生くらい)や、受験シーズンなどは避けるようにしましょう。
こういった時期は子供なりに大変で、『両親の離婚』がストレスになりやすいです。
どうしても子供が知りたがっていたり、伝えなくてはならない場合には、子供の心を刺激して悪い結果を招かないように伝え方などに注意しましょうね。
大切なことは、「離婚」、そして「子供」と正面から向き合う事です。

自分の子供とは言えど、変にごまかしたり、隠したり、嘘をついたりせずに、誠意をもった対応をしてあげることを勧めします。
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