
私の場合、相手が慰謝料を要求してきたことから離婚への道筋が突然たちました。
もともと婚姻費用の裁判がすすんでいましたが、そろそろ金額が確定しようとしていた頃のことでしたから、担当弁護士からその連絡があったんです。
「でも、相手はかなり高額な要求をしてきました。 足下を見ています。 これは断ってもいいと思います」というメールで始まり、相手方の詳しい要求がずらずらと。
もともと高い金額を覚悟、もとより置いてきた娘のことを考えれば、できるだけ多く払いたい気持ちでおりましたので、呈示された金額にはそれなりの納得もしていましたし。
この金額を払えば離婚が実現する。
当時はどのように金策するか、が焦点でした。
その金額は4000万円と記されていたからです。

弁護士には「何とか工面するので、前向きにすすめてください」と連絡しました。
そもそも慰謝料とは、こちらに責任があり相手方に不利益を与えたからお詫びのために支払うものであり、婚姻費用訴訟においては「こちらには非はない」という主張を展開していましたから、それでいて慰謝料の要求を呑むのも本来はおかしいのですが、私は離婚の実現の方を最優先に考えていました。
また、4000万円には娘の学費も含まれており、この点で娘が成人するまでは苦労させたくない思いは大変強かったのも事実です。
わたしが工面した方法は、経営していた会社から個人的に借入を起こす、というものでした。 たまたま会社には預金が1億以上あり、社長としての立場は、まっとうな金利を会社に払うことで十分これだけのお金の借入を実現できたのです。
一応、税務署に金利の正当な水準を尋ねると、公定歩合に連動させていれば文句ないとのことで、4.3%に落ちつきました。 毎月50万円あまりを13年程払うことで完済できる金額です。
ちょうど、決算も過ぎたので、次の期から社長の給与を上げることで、この50万の返済分を実質0円にすることも可能でした。
ただ、この方法だと累進課税からわたしの所得税がかなり上がるため、会社としては金利をもらったとしても、かなり無駄な納税分の現金が出ていくことになりました。
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